いろんなジャンルでいろんな人がいろんなことを言っています。
僕は今もインドで現役美容師としてバリバリやってますが、お客様の声で今も昔も変わらないことの一つが、美容師さんによってそれぞれ言うことが違う。です。
あなたの髪質や顔だちや雰囲気から見てこのヘアスタイルが似合う。ということなんだけど、美容師だって好みがあるし、同じお客さまが同じ写真を数人の美容師に見せてヘアカットしても美容師が変わればやはりヘアスタイルも変わります。
ヘアスタイルならまだ理解できるでしょうが、技術や、毛髪化学や理論などは統一してないんです。なので、美容師がそのお客様にとって信頼度が大なら、その人が言うことが絶対的で他の美容師の助言は聞くけど参考にしない。いわゆるカリスマ的存在になると信頼してもらえます。
それはいろんな業界でも同じで、ヘナ業界でも同じです。
インド人はヘナに紅茶を混ぜるか?
インド人と言っても経済的クラスが違うと生活スタイルは全く違うので一概にインド人はと指すことは出来ませんが、庶民のインド人は基本ヘナに紅茶は混ぜないです。普段は紅茶よりチャイにして飲みます。(ミルク紅茶が主体でショウガなど色々混ぜてます)
ちなみに紅茶の色はカテキンによるものですが、カテキンは色素ではないので肌や髪には染まりません。
混ぜた方が染まると信じておられる方は混ぜて下さい。
ヘナにレモンを混ぜるのはどうなの?
基本インド人はヘナにレモンは混ぜません。理由はレモンは高いです。
野菜の価格はよく変動するので、本日現在の価格をアプリで調べて比較してみました。
ジャガイ2キロで85円
玉ねぎ2キロで65円
レモンだと2キロで530円
日本人のお客さまからメヘンディー(ヘナタトゥー)の後でレモンを付けると濃く色が出ると聞いています。髪全体に行きとどくように付けるには何個のレモンがいるんでしょうか?
いろいろと工夫するということは良いコトです。
ヘナに紅茶やレモンや砂糖、それに炭酸水などなどありますが、基本的にPHの問題です。
ヘナの葉というのは、弱酸性領域でレモンもPH2.2 という酸性なのでレモンを入れるというのは理論的には効果的にはなります。
レモンなどに関わらず、ヘナの色素が溶け出やすくなる酸性の水分を用意するとヘナの色が引き出しやすくなるのは正解です。
面倒でなければやってみて下さい。ダークブラウン程度の明るさの髪には見た目で分かるほど変わらないので、手間かけた分だけ結果が良いのかはどうかは、やった人にだけが分かるでしょうね。
ちなみに砂糖についてもインド人数人に聞いてみましたが、混ぜないが100%でした。
ちなみにヘナの本場と言えど、インド人に合わせる必要はありません。砂糖はきっと昔々ヘナの精製技術がまだよくない頃、増粘剤として使われていたのかも分かりませんね。