サロンのお客様からのご質問ですが、 「ヘナで細かく眉毛のように書いたんですけど、全く染まらなかったのは何故ですか」 というご質問でした。
べた塗りせず良かったですね。と最初にお答えしたんですが、インド生活していると日常的にメヘンディー(ヘナ・タトゥー)をしたインド人女性をよく見かけるし、路上でメヘンディーをやっているシーンもよく目にしますし、実際にご自身もメヘンディーの体験は何回もされているので、そのように眉毛も染まると思われたのでしょうね。
私なりに解説していきますね。
1)インドで路上でやっているメヘンディーは
2)眉より皮膚の方が染まる
3)ヘナのアイブローペンシルタイプ
1)のインドで路上でやっているメヘンディーは、ほぼ化学染料(ジアミン)入りなのでヘナの発色が化学の力でよく染まるようになっています。それでも真っ黒の髪に付けてもオレンジの色は見えにくいです。レベル6(ダークブロンド)程度の明るさだと結構ヘナの色素が見えます。天然100%お使いだったのでより見えにくかったのでしょうね。
2)の眉より皮膚の方が染まるですが、髪にも言えますが黒髪に直接色を乗せたとしても黒髪の土台に色が被さっただけなので色があまり見えてきません。地毛のいろがより明るいほど、被せた色が見えてきます。ヘナは色が付くだけで、ヘアカラーのように黒髪を明るくすることは出来ません。
ヘアカラーは髪を明るくする成分(ブリーチ剤)が入っています。なので髪が明るくなります。色だけでは明るくはならないんです。これは眉毛も髪も同じです。
なので髪より皮膚の方が染まりが見えます。なのでベットリ塗らなくて良かったですね。といった理由はべったり塗ったところの皮膚が茶オレンジになって、もしはみ出していたらそこまで染まる可能性があります。
3)のヘナのアイブローペンシルタイプですが、ヘナ=優しい、自然というイメージを引き出すため(?)にヘナの色素配合などなど書いてある商品を目にしますが、基本この種のタイプは、塩基性染料(カチオン染料)とかHC染料が主体でカラートリートメント系の種類に配合されているタイプが多いんですが、実際はヘナで染めているのではありません。
眉を明るくしたいのであればヘナではなく、別物が必要になります。
ヘナで色を付けて眉毛を明るく見せたいという話からそれますが、皮膚の染まりに対してはインディゴまたはインディゴ混ざり(天然100%)がヘナと比べて皮膚も染まりにくいと言われてますし、私もその確率が高いと思っています。
ロックダウン中でもあったので。ちょっと変になっても良いかな思い実験してみました。


白髪の密集していた髪の根元は薄っすらブルーになっていますが眉や眉の皮膚は染まりませんでした。眉に白髪が出ている人はいいかもしれません。
しかし、皆さんが私と皮膚の状態が同じではないので、基本真似して眉にべったり塗らない方をおススメします。